茶経梨地無地「茶色を極める」

落ち着き、安心感、温もり
茶色は、日常にすっと馴染みながら装いの格を静かに底上げする色です
派手さを抑え、「信頼」と「安定」を印象づける色彩効果を持ちます
かつて江戸時代の町人たちは倹約令のもと、着物の色を「藍・茶・鼠」に制限されましたが、
多様な系統色を生み出し「藍・茶・鼠」を極めていきました
そして膨大な色彩は「四十八茶百鼠」と言い表されました
不自由な制約が課された中で、驚くほど自由な創意工夫によって深く掘り下げられて生まれた
「四十八茶百鼠」は、創造力と独創力に満ちた趣深い世界の広がりを私達に伝え残しています。
その中から、小豆茶・鶯茶・丁子茶・灰茶・焦香・雀茶の6色を用意しました。
同じ ”茶“ でも色合いや明度の差で表情は驚くほど変わります。
分かる人には分かる、通な楽しみ。茶色を極める道楽を、楽しんで頂ければ幸いです。