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116 ネイビー 紺
人類最古の染料の一つ、藍を使って染めた深い青。
藍染は防虫・防腐効果も備えることから広く栽培され、
日本人の生活とも非常に深く関わってきました。
特に江戸時代には衣服も雑貨もあらゆる物を藍で染めており、
染色を行う店を「紺屋」と呼ぶようになります。
日本全国、特に城下町には現在も「紺屋町」の地名が残っていますが、
どんなに小さな村にでも紺屋があるのが当たり前だったそうです。
明治の初めに日本を訪れた英国人は
「日本では全国のあらゆるところで藍染の衣装を見た」
として藍染の青を「ジャパンブルー」と名付けました。
化学染料が当たり前になった現在でも伝統技法の藍染工房は受け継がれ、
歴史と浪漫を伝える大切な文化として生き続けています。